2011年6月8日(水)2011-06-08

 自民党の不信任案や、それに民主党の小沢系議員が乗ろうとしたことや、今の大連立話に、非常な違和感を覚えるわけだが、その理由のひとつには、現内閣を批判する議員が、では震災に対して死にものぐるいの努力をしてきたのか、ということがある。
 私は菅内閣を支持しないが、こんな状況で政権が交代することも支持しない。震災時の内閣が力量不足をあからさまに呈しているなら、まずは民主党の他の議員が持てる能力を出し切ってサポートに回るべきだったし、さらには野党ももっと建設的な助言や提案を行うべきだった。そんなことをした国会議員が、どれほどいたことだろうか。小沢氏は岩手が地元だが、どれだけ東北のために奔走したのだろうか。別に地元でボランティアをしろというのではない。だが、東北の自治体を助けるような施策や法案の実現に全力を尽くすぐらいできるだろう。
 だが、現実に行われたことは、誰もが早く倒れてほしい菅内閣が失敗するために、わざと手を貸さず、傍観し、次々と明るみに出る失態を理由に、自分たちがろくに何もしてないことは棚に上げて、信用できない、辞任しろと迫るという、利己主義の極地のような行為だった。少なくとも民主党は、菅直人をお飾りにしてしまうぐらいに、他の議員が全力を出し切るべきだった。浜岡原発を停止したことで菅内閣の支持が持ち直すことを恐れた原発利権擁護派の議員や官僚たちが、その後、どのような情報操作をしたのか、知りたいものだ。
 苦境にある人がこれほどたくさんいるのに、持てる実力(ある、と仮定して)を出し切らないのであれば、少なくともサッカーなら代表から落とされる。このような議員たちは、すべて有権者の代表から落ちるべきである。
 この数日の政治状況を脇目に見ながらの(まともに見る気にはならない)、私の感想は、「独立したいな」である。独立して、あの政府、あの議会、あの官僚とは違う国家組織を持つ国に住みたいな、という気分である。一番いいのは、あの連中に、どこかひとつ、無人の島でも与えて、そこで今の政治をしてもらい、それ以外の地域が独立して、新たに統治組織を持つことだ。でも、有権者が同じだと、結局同じ結果になるのかな、とも思うけれど。

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